「ヘラクレスが狭い道を歩いていると地面にリンゴのようなものが落ちていた。踏み潰そうとすると、そいつは2倍の大きさになった。こん棒で殴りつけるとますます膨らみ、道を塞いだ。あっけにとられていると、アテナ女神が現れて言うには「兄弟よ、やめるがよい。それは敵愾心であり争いであるのだ。相手にならずほっておけば元のままだが、もみ合うほどに、こんな風に膨れ上がるのだ。」
アテナの女神が言われたように、敵意、怒りの感情から争いになってしまうことは、珍しいことではないのですね。
人間は、自分を守るために時には争いを起こします。
しかし、自分の中にある敵愾心を、一歩下がって見つめ考えると、一個のリンゴだったりするかもしれません。人それぞれ、リンゴの味は違うかもしれませんが。
リンゴであることに気が付くために、自分の中の敵意や怒りを、誰かに話してみませんか。
童話の中にある様々な教え、時には大人も童話を読み絵本を開くと、疲れた心を癒すことができるかもしれません。